日本YMCA同盟結成100周年記念式典参加報告

佐藤謙蔵

2003年10月25日(土)・於 東京国際フォーラム
 都市YMCAと学生YMCAが一致協力するためにYMCA同盟が結成されて今年で一世紀を迎えての記念の式典が次なる世紀を目指して、海外からの110数名を含めて1300人強の参加者を得て、行き届いた準備のもと交通至便なフォーラム、大ホールにて開かれた。
 式典に先立ち、記念講演を時の人、前国連高等弁務官、難民問題に取り組んでこられた緒方貞子さんを迎えて行われた。緒方貞子さんはその講演「平和への道‐人間の安全保障の視点から」と題し、その豊富且つ貴重なご経験から世界的視野に立って、現在未だ国連や各国々で実施されていない、脅威や紛争に晒されている人々の保護と安全を確固としたものにしたいと、それも世界的規模になることが急務であることを提言されていた。これは講演の本題に入る前にYMCAについて語られた「日本で100年の間、先駆的に青少年への実践活動を中心に日本の市民社会の一端を形成してきた」とのことを思い併せる時、今後の問題として地球規模での開発途上国との共生と平和を追求する国際協力という実践を期待されているように感じた。
 講演後、記念式典となり、学Y出身の俳優牟田悌三氏の現在実践するボランティア活動の原点がYMCAであるという語り、世界YMCA同盟の南アのシーザー・モレバッチ会長の祝辞、KYA合唱団による合唱が披露された。記念晩餐会は午後5時より事前申込み者約540名による大晩餐会を同フォーラムAホール宴会場で行われ、次世代への期待を祈りつつ盛会裏に閉会した。なお、東京クラブからはメン・メネット30数名が参加した。
(当クラブから多くのボランティアが開催に協力されました。お疲れ様でした)