上海、南京との文化交流に参加して (2)

持田二郎

 次いで、南京大学キャンパスを訪問し、副学長や先生や日本語を専攻されている11名の学生と懇談したり、校内の図書館や記念館等を見学する事が出来ました。また来年の訪問時にはキャンパスに桜の木36本を記念植樹し、寄贈する事になりました。尚、南京芸術大学、及び玄武洞に各36本の桜の木を贈呈する事になっています。南京大学の日本語科の生徒達は、昼も夜も市中を案内下さり、食事を共にし、これからの日中友好の懸け橋となる事を話し合いました。
 次に訪れたのが南京記念館でしたが10月1日完成予定の大改修工事が遅れ、誠に残念ながら入館出来ませんでしたので、入口に各個人が花束を献花し、各人が心を込めて祈りを捧げました。今回の交流は、本当に有意義であったとの思いと、今後に繋がるものと確信しています。国と国との民間交流が国境を超え、少しでもよい方向になればと心から願うものであります。
 中国では、最近静かにクリスチャン人口が急増していると言われ、一説には13億人の人口の10%即ち1億人以上の人々がキリストを信仰していると言われていますが、国家そのものが公的に信仰の自由を認めておりませんので、その数は正確には解りません。会社や家庭やその他の場所で集会を開いているようですが、一部の政府関係者や、反対する人々によって教会が破壊される事もあります。私達はこれ等の人々が、1日も早く正々堂々と活動出来る日が来ますようにと祈りたいと思います。
 逆に日本では、最近クリスチャン人口が減少傾向にある事を覚え危機を感じています。どうか、主の導きが世界に広がり、争いがなくなりますようにと日々祈る者であります。


[南京大学の教授と日本語学科の学生と共に]


[南京記念館正門前で黙祷]