とうきょうメネット 2008年5月号



『出会いに学び、老いに成長する』(日野原重明著1996)を読んで

山本雅子

 誰かと、何かと出会ったことが、その後の人生を豊かに彩り、私たちを更に新しい出会いへと導いて行く。出会いを通して私たちは未知の世界に目を開かされ、老いてもなお感動し成長することができる。振り返るとメネット会を含めて、私もこんな出会いの連鎖による恵みをたくさん受けて来たように思います。
 3月メネットナイトでは、宮川ユリ子氏が日野原重明先生提唱の新老人運動について楽しく分かりやすくご紹介くださいました。「新老人の会」世話人としてご活躍のご様子が心地よく伝わって来ました。医師である当の日野原先生ご自身は、患者さんとの出会い、特にいのちの終わりがそう遠くない方々との出会いを通して真に多くのことを与えられたとご著書の中で繰り返し述懐しておられます。《患者の犠牲によって医師は成長する》ということが悲しい事実であるにしても、これまでに看取られた多くの人の生と死に深いところで関わることが許された経験を謙虚に喜び感謝していらっしゃいます。
 この本は、先生が1991年から1995年にわたり『こころの友』誌に発表されたエッセイに加筆されたものと、新たに加えられたものとをまとめたたいへん読みやすい本です。発行後すでに10余年を経ていますが、収められたエッセイはどれも重く深い内容です。今をどう生きるか考えさせられる本との出会いでした。


[合同例会にて、京都キャピタルクラブ・メネットとともに]


メネットノート

東京クラブの次期メネット会長は長澤真紀さんです。フルタイムでお仕事をしていらっしゃる関係で細川俊枝さんがサポートされます。
次期東日本区メネット委員長を松本倫子さんがお受けくださいました。皆様のご協力をお願いいたします。
山中ちあきメネットからの連絡
「ロンドンで結婚生活をしているコメットの引越しや出産の手伝いで例会を休みがちですが、みなさまによろしくお伝えください」
リーストコイン 4月 430円  合計 17,744円