「ユースの会」に期待する

ユース担当 山本 和

 「東京ワイズユースの会」がいよいよスタート台に立とうとしている。11月例会の「ユース・アクティビティ・ナイト」において発会する。この機会に一人でも多くのユースが参加して、交わり、学び、情報交換の場が形成され、行動につながっていけばこんなに嬉しいことはない。クラブをあげてサポートし、参加するユースにとっても、ワイズにとっても、またYMCAにとってもいろいろな可能性を広げるきっかけになってほしい。
 いろいろな可能性があるだろう。バングラデシュをサポートする「ダハパラ診療所を支援する会(マンディ)」や教育支援のグループ「チョトショプノ」の運動の理解や発展につながってほしいし、学生YMCAやY3Eなどの設立や強化につながる可能性もあるだろう。フロストバレーYMCAのキャンプリーダー支援にも、リーダーとクラブとのもっと有機的な関係が構築できないだろうか。
 奉仕活動にせよ、国際NPO活動にせよ、人が出会いネットワークを形成するなかで、それぞれの意図やミッションが共感を生み出し新たな発展へと繋がっていくものである。広い意味でYMCAに繋がる「善い意図」が、出会いと絆と、そして「さらなるアクション」の形成へと発展していけば素晴らしい。ワイズ活動の国際的な動きにも繋げたい。すぐにも考えたいことは、ワイズメンズクラブ国際協会に加盟して,国際的なネットワークを広めることだ。そうすれば日本で初めての国際ユースクラブとなる。来年8月の国際大会(釜山)の折に開かれる「ユースコンボケーション」にも参加したいものだ。
 東京ワイズメンズクラブはそのようなユースのネットワークづくりを、いろいろなやり方で支援したい。毎月開かれるクラブ例会にユースの会メンバーを招待し、交流の場を提供するし,ユースの活動をクラブのプログラムに反映させていく。よいプログラムは積極的にサポートするが、彼らの自由な活動をクラブに閉じ込めて制約することはしない。会費はとらないし、例会の食事を格安で提供する。なぜか。ユースの元気と発展こそが、わたしたちの希望であるからだ。また、それがYMCAをサポートすることに繋がると信ずるからである。
 東京クラブは来年創立75周年を迎える。その記念会は2006年2月25日(土)に予定されているが、その記念事業のテーマを「明日を担う子どもたちのために」に設定し,ゲストスピーカーに日本ユニセフ協会大使である、アグネス・チャンさんをお迎えする。アグネスも、わたしたちの夢を意気に感じてスピーカーを引き受けてくださる。他クラブや海外のブラザークラブからも記念会に多く参加していただくが、「ユースの会」のコアメンバーには、そこでも何かの役割を果たしてほしい。ユニセフに協力して、YMCAとUNICEFのブースを開くことも検討してみたい。
 「ユースの会」設立の枠組みは、今年5月の例会で発表して準備を進めてきたが、この機会に新しい交流のネットワークに多くのユースに参加してほしいと願う。